【音楽生成AI最前線】Suno AIの新機能で1980年代の自作曲を現代に蘇らせる

AIブームが加速する中、音楽生成AIの進化も凄まじいスピードで進んでいます。 つい少し前までは「歌詞を入力して『いい感じ』の曲を出力してもらう(いわゆるポン出し)」が主流でしたが、今や**「既存の音源を読み込ませ、AIがそれを自在にアレンジする」**という新たなフェーズに突入しています。

今回は、Suno AIに新しく搭載された**「カバー機能(Cover)」**を使い、私が1980年代に制作したオリジナル楽曲を現代風にアップデートしてみた記録をお届けします。


制作スタイルのパラダイムシフト:DTMからプロンプトへ

これまで音楽制作といえば、PC上でDTM(デスクトップミュージック)ソフトを駆使し、複雑な機材やプラグインを使って一音ずつ作り込んでいくのが当たり前でした。

しかし現在、その工程の多くが**「プロンプト(指示文)」**によって制御される時代になりつつあります。今回試したSuno AIのカバー機能は、まさにその象徴的なツールと言えるでしょう。

魔法のツール:カセットテープがデジタルで生まれ変わる

今回のプロジェクトで最も新鮮だったのは、「昔のカセットテープに残っていた音源」をデジタル変換して読み込ませたことです。

40年以上前の古い音源が、AIの手によって洗練された現代的なサウンドへと生まれ変わる感覚は、まさに魔法のツールを手にしたような驚きがありました。当時、機材や技術の制約でできなかったことが、今は「感覚的な操作」だけで実現できてしまうのです。


生成AIとの「対話」と、クリエイターとしての葛藤

もちろん、生成AI特有の難しさ(デメリット)も感じました。

  • 「守り」よりも「映え」を優先するAI メロディラインや歌詞を変えないよう指示しても、AIは「楽曲としての仕上がりの良さ」を最優先してしまい、時に指示を無視して大胆なアレンジを加えてきます。
  • 「平均値」からの脱却 AIが作る「平均的にいい感じの仕上がり」は、作り手としてはどこか物足りなさを感じることもあります。あえて読み込みの感度を下げ、少し「ハズレ値」が出るのを待つことで、予定調和ではない面白い展開を狙う……といった使いこなしのコツも見えてきました。

一方で、パートごとの書き出し(ステム出し)も可能になっており、使いこなせる人にとっては強力な武器になることは間違いありません。


SPICEBOYS:全17曲のAIリメイクアルバムを公開中

▲ Suno AI上のアーティストページ「SPICEBOYS」

今回、Suno AIのアーティストページに、全曲オリジナル楽曲によるアルバムを作成しました。

  • コンテンツ内容: 全17曲(約70分)
  • 楽曲背景: すべて1980年代に私とバンドメンバーが作詞作曲したもの
  • 聴きどころ: 当時の空気感を纏った楽曲に、AIによる現代的なアレンジが加わることで生まれた「新しい発見」と「趣の変化」

1980年代のメロディと、2020年代のAIテクノロジーが融合したサウンドを、ぜひのぞいてみてください。

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Suno AI – SPICEBOYS (@wassopat)

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あなたは、AIを使って自分の過去の作品や眠っているアイデアを「再定義」してみたいと思いますか?