ART WORKS by Takashi Saiki

時代とともに変遷するアートワークの記録です

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1990年代手書きの国内出願用図面のアーカイブです。トレーシングペーパーにロットリングペンで描いてました。
HONDAがNSXをローンチした頃で自動車関連のメカ図面の受注もかなり多かったです。
排気管の表面に鋳物のテクスチャーを点描(スマッジング)で入れています。
手書きでこれを仕上げるのにはかなりの工数がかかっています。
今ではデジタルで簡単にできますが、そんなコストがかかる作業は必要ないと言われる時代かなと思います。当時は特許図面にはもったいないとよく言われました。

手書きのイラストからデジタルへの移行期にはAdobe Illustrator/Photoshopに慣れるため色々試行錯誤しました。これをクリアーしないとほぼ完璧な状態まで仕上がっていたロットリング仕上げの手書き図面の代替にはならないと思っていたからです。

アナログイラストレーション

デジタルイラストレーション

特許図面についても手書き図面以上のパフォーマンスが出てきたのもこの頃です。左が手書き(ロットリング)仕上げで右がAdobe illustratorです。当時CADではここまでのパフォーマンスは出ませんでした。そもそもCADで引く引出線は自分の美観とはかけ離れたものでした。

近年のイラストレーシヨン


下の水力発電機のイラストは東京電力電気の史料館での展示用に依頼されたものです。
電気の史料館はだいぶ前から休館中ですので見ることは出来ませんが、最近では工業高校向けの教科書「電力技術1・2」の挿絵に使用されています。
作図の際には実際に製造の際に使われた数百枚の制作用図面を元に実機に忠実に作画しております。Adobe Illustrator 8.0で2000年前後に制作しました。解説動画が公開されていますので、詳細はこちらで勉強できます。https://youtu.be/RqHNSDhRTRg?si=wqDJ3BqRSw508F2X

展示パネル

以前はポスター用のイラストや挿絵なども依頼されるケースがありました。
これは企業内イベンのポスター用に作画したものです(一部省略)。Adobe Photoshopで旅行で撮影したストック写真などをベースにデジタル加工しました。

ポスター

参加していたコミュニティ用にデザインしたイラストです。
衣類や旗などへの印刷用に使われました。

意匠法で空間デザインが保護されるようになった際の学習記録です。
建築や内装のデザインの意匠出願は制度が始まった頃は少し盛り上がりましたが、さいきんはあまり出てこなくなりました。
従来より真似したり、真似られたりということが日常的に行われてきた業界のために、一般建築などでは意匠権取得などは人間関係に影響が出るという考えの人が多いのかもしれません。

生成AIでの実験的作画の記録です。だいぶ精度は上がってき他感じがしますが、結局は何を書かせたいかが大事で、どのような切り口でプロンプトを出すかがポイントのような気がします。

この絵をテーマにした楽曲も公開しています。https://youtu.be/5sJJ0Ngkp74?si=cCfaCWjPZnmEhobE