写真で意匠出願をする際に、出願ソフトから以下の警告メッセージが出ることがあります。
元データが「Exif形式のJPEGであるため、JFIF形式のJPEGに変換しました。」
結論から言いますとデータの内容自体がが書き換えられることはないのでそのまま作業を進めてください。
JPEGのデータ形式は下記のように構成されています。
- JPEG画像ファイルは、基本的にJFIF形式で保存されている。
- Exifデータは、画像に付加された情報で、必ずしもすべてのJPEG画像ファイルに含まれているわけではない。
- Exifデータは、画像編集ソフトや専用のツールで確認・編集できる。
より詳しく知りたい方は下記を参照してください。
JPEGデータとは?
まず、JPEGとは画像データを圧縮して保存するための形式の一つです。写真などの画像をファイルサイズを小さくして扱いやすくするために使われます。
JFIF形式とは?
JFIF(JPEG File Interchange Format)は、JPEG形式で圧縮された画像データをファイルとして保存するための基本的なルールを定めたものです。
- 役割: JPEGで圧縮された画像データを、ファイルとして保存・交換できるようにするための「入れ物」のようなものです。
- 内容: 画像データ本体と、画像がJPEG形式であることを示す情報などが含まれています。
- イメージ: 例えるなら、お弁当箱(JFIF)の中に、おにぎり(JPEG圧縮された画像データ)が入っているようなイメージです。
Exif形式とは?
Exif(Exchangeable image file format)は、画像データに付加情報を記録するための形式です。
- 役割: 画像データに、撮影日時、カメラの機種、撮影時の設定(絞り値、シャッタースピードなど)、GPS情報などのメタデータを追加するためのものです。
- 内容: 画像データ本体に加えて、これらのメタデータが記録されます。
- イメージ: 例えるなら、お弁当箱(JFIF)の中のおにぎり(JPEG圧縮された画像データ)に、おにぎりの材料や作った人の名前などが書かれたラベル(Exifデータ)が貼られているようなイメージです。
JFIFとExifの関係
- JFIFは必須: JPEG画像ファイルとして保存するためには、必ずJFIF形式で保存されます。
- Exifはオプション: Exifデータは、必ずしもすべてのJPEG画像ファイルに含まれているわけではありません。カメラやスマートフォンで撮影した写真にはExifデータが含まれていることが多いですが、画像編集ソフトで加工した画像などには含まれていないこともあります。
- ExifはJFIFの中に: Exifデータは、JFIF形式のファイルの中に含まれる形で保存されます。
まとめ
項目 | JFIF | Exif |
役割 | JPEG画像をファイルとして保存する形式 | 画像に付加情報を記録する形式 |
内容 | 画像データ本体、JPEG形式を示す情報 | メタデータ(撮影日時、カメラ情報など) |
必須/任意 | 必須 | オプション |
保存場所 | ファイル全体 | JFIFファイルの中 |
例え話でさらに理解を深める
- JFIF: 封筒(画像データを入れるための入れ物)
- JPEG: 手紙(画像データ本体)
- Exif: 手紙に書かれた差出人や日付などの情報
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